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2011年6月 9日 (木)

ワ・リ・コ・ミ@GACHI 浜崎貴司vs.山田将司(THE BACK HORN)@渋谷duo MUSIC EXCHANGE


山田目当てで行ったんだけど、何よりこのイベント自体がすごかった!!
普通のイベントは対バン形式か、何らかのコンセプトがあってそれらしい曲を演奏するくらいでしょ?
でもこのイベント、なんかもう二人でひとつの出演者な感じなの。
こんなイベントのスタイルがあるんだなって、正直驚かされたくらいだった。
もともと面識のある人がゲストだというのもあるだろうけれど、「ライブ前に必ず1回は飲みに行く」って浜ちゃんが言っていたからね。
山田とは3回も飲みに行ったらしい(笑)。
そんな信頼感と緊張感の空気がうまく溶け合った雰囲気だった。
15分の休憩を含めてほぼ3時間のステージが、本当にあっという間に感じるくらいに引き込まれた。
そしてまた浜ちゃんと山田の声の相性がぴったりでね。
ぞわって鳥肌がたったり、涙ぐんだり笑ったりした。
ライブなのに朗読劇を観ているような気がしたんだよ。
ひとつひとつはバラバラなのに、最後にはちゃんと起承転結の形を見せてくれた気がした。
メンバーから離れて一人でステージに立った姿は、どこまでも照れ屋さんで真面目で硬派な山田だった。

 

 浜ちゃんが山田を呼び入れて2人で歌う。
『ガチのテーマ』は、歌の中にお互いの名前を呼ぶところがあるんだよね。
「浜ちゃん、山ちゃん」って、なんだか微笑ましいの。
イベントにこういう曲があるのもいいなぁって思った。
で、もう1曲は、ふたりでカラオケに行って浜ちゃんが山田の歌うこの曲に感動したという徳永英明の『壊れかけのRadio』。
‘おおっ、私、徳永世代なんだよー!!’って、テンションが上がる。
再ブレイクの今じゃなくて、その昔にライブに行ったりしていた。
高音が魅力の徳永の曲だけど、山田と浜ちゃんはキーをさげて歌っていた。
なんかそれがカバーというより、彼自身の歌のように歌っていた気がしたな。
徳永で聴くこの歌の感動とはまた違うものが、胸に響いた感じ。
これで山田が私の青春の曲『レイニーブルー』なんぞを歌ってたら、きっと号泣だったんだろうなぁ・・・。

そして浜ちゃんがハケて、山田のソロのコーナー。
「ガチなだけにガチガチだな」って笑いながら、「緊張する~」って何度も言っていたけれど、こっちにまでその緊張はしっかりと伝わってきた。
だけど1曲目を歌い始めたら、空気が変わった。
有名な曲らしいんだけど、私は知らない曲だったんだよ。
なのにスーッと、湖上にかかる白いもやのようにあたりを包み込んだ歌声。
優しいのに気高くて、どこか寂しげなのに凛とした光を放っているように感じた。
歌い終わって『月』とこの曲のタイトルを山田が言ったとき、‘ああ、ぴったりだ!!’って思った。
なんかね、山田ってこういう風に表現するんだ!!ってちょっと驚いたんだ。
バックホーンの時とは全然違う、私の心へのアプローチだったから。
この人はいくつの才能の引き出しを持っているんだろうって、嬉しくなって思わず微笑んでしまった。
次は山田が大好きだというSIONさんの『俺の声』。
これまた知らない曲なので比べようがないけれど、とってもストレートに歌っていた気がする。
朴訥で飾りのない山田に似合う歌だった。

女性ボーカルの曲の『ハナミズキ』『Stoty』はさすがに知っていたんだけどね。
歌はうまいんだけど、なんかちょっとイメージと違った気がした。
終わったあとに友人とも言っていたんだれど、山田はどこか昭和のにおいのする、硬派で男っぽいものが一番似合うんじゃないのかな?
チューニングをしながら「ギターって難しいよね」って、「いつもバンドでは、たまに弾くときもあるけれどほとんど弾かないから」って、くすって照れ笑いをしながら話す。
ああなんかさ、こういう山田を見るのもレアだよねって、かなりキュンってした(笑)。
でね、次に山田のオリジナル曲をやるんだけど、これがまさに昭和っぽくて硬派で彼らしい曲だった。
でも山田の曲って、バックホーンでつくるときもそうなんだろうけど、普通の人が並べるコードやメロディじゃない独特な音階をもっているよね?
『寂しさに明け暮れて』と紹介されたこの曲は、目が離せないというか、どう展開していくのかわからなくてドキドキした。
最後に「ごめんなさい」の歌詞で締めくくられたこの曲。
ゴツゴツとしていて、どこかまだ未完成なような感じもしたけれど、強烈な印象を残す曲だった。
またどこかで聴けるといいな。
もう一曲オリジナルで『この手広げて』。
これは『東京タクシー』の中で歌っている曲だからね。
そしてこの曲、なんだか甘酸っぱいような青春の香りがして好きなんだ。
きゅんとして、そこに光もちゃんとあって、山田の歌声がとても心地よかった。
オリジナル曲で山田の世界に浸っていたら、最後の『花』がヤバすぎた。
強く歌い上げるわけではないのに、そこにはずっしりとくる思いがあって・・・遠い彼方まで届きそうに伸びる声。
一番初めにがちがちに緊張していた姿がまるで嘘だったかのように、円を描いたような大きくてやわらかい風が彼の歌に乗って見えた。

次は浜ちゃんのコーナー。
「ひぃやぁーって、こんなんなって将司が楽屋に帰ってきた」なんて、手振りでマネして教えてくれた。
相当緊張していたんだね、山田。
少しぎこちはなかったけど、いい歌だったよ。
で、浜ちゃんの歌。
私、彼の歌を聴くのは初めてだった。
なのに人柄なのかな、人生経験のせいなのかな?
温かみというか包容力というか、そういうオーラがハンパなく感じられた。
なぜか突然に‘ああ、こういう風に年をとっていきたいなぁ’って、心から思った。
私は基本的に自分が大好きな人だから、あんまりこんな風に思ったりはしないのよ。
大人の視線なのに少年の心もあって、そしてなにより信頼して頼れる強さと優しさがある歌だった。
きっと自分を信じて、それに向かって真っ直ぐに生きている人なんだろうなぁって思った。
そしてやっぱりどこか山田のそれと似ている気がして、10年後の山田もきっとこんな雰囲気で歌っているのかもしれないなって、想像したら嬉しくなった。
朗読劇みたいだって山田のコーナーで思っていたら、浜ちゃんのコーナーで、『BEAUTIFUL!!』の曲の前に本当に詩の朗読があった。
その前の曲から涙ぐんでいた私は、この『BEAUTIFUL!!』で感極まってしまった。
この人の歌声、癒し系と言うよりも、もっともっと深い心の奥を温かくして揺らす。
今度は浜ちゃんのソロとか、FLYING KIDSのライブにも足を運んでみたいなぁと思った。

浜ちゃんのコーナーが終わって、そのまま山田を再び呼び入れる。
「じゃあ、みんなで練習してみよっか」って、「山ちゃ~ん」って呼ぶ練習(笑)。
「本番はもっと大きな声でね」って、みんなで山ちゃんコール。
恥ずかしそうに出てきた山田がなんともかわいい!!
いやいや、普段こういう姿はなかなか見られないからねぇ♪
で、山田が登場して、ふたりでいろいろな話をしてくれたんだけど、その話し方がどこまでも真摯で真面目で、照れくさそうなのに瞳がキラキラしているのにとにかく見惚れた。
いつも「バックホーンの歌には嘘がない」って言っているけど、何気ない雑談だったりするのに彼の話す言葉にも嘘がない気がした。

浜ちゃんが「今日はバックホーンの曲をやっていないから、俺の好きな曲をリクエストした」って言ったのが『冬のミルク』。
「あっ、これはバックホーンの処女曲なんですよ」って紹介する山田。
そして最初にメインを歌いだしたのが浜ちゃん。
私も大好きな曲なので、普通だったらほかの人にはあんまり歌ってほしくないなぁって思うのに、浜ちゃんの第一声でもう鳥肌がたつくらいだった。
コーラスに入る山田の声が重なると、何重にもその魅力が増していく。
2番は入れ替わって山田がメインになるんだけど、いつも以上に切なくて透明な声で胸が痛いくらいにキュンとした。
さっきまでの1人で歌っていたときの初々しさはどこに消えたのか、二人になった途端に余裕たっぷりで信頼感の光で結ばれているような素晴らしいデュオだった。

山田と浜ちゃんの付き合いは10年以上前のバックホーン『風船』の合宿のときからだそう。
あの時は「なんだこの獣たちは」って思ったとか、その後も西荻窪に住んでいた栄純と山田に焼肉をおごった話とかをしてくれた。
松ともよく飲むそうで、そんな松から得た情報によると山田は井上陽水の『氷の世界』が得意だという話だったが、実際に得意なのは『傘がない』だったらしい(笑)。
「いや、どっちでもいいんですけどね」って苦笑する山田。
でもねー、これ、間違えた松を誉めてあげたいくらいなの!!
山田の歌う『氷の世界』がなんとも幻想的で力強くて、なんかその歌の放つオーラに吸い込まれてしまうような感じがした。
続いては、山田のリクエストでFLYING KIDSの『武蔵野』。
これが懐かしさと郷愁を誘ういい曲なの。
自分の学生時代や故郷が頭に蘇ってくる、良き昭和の香りがした。
こういう曲はちょっぴり胸をくすぐるね。
そして次にはFLYING KIDSのこれから録音する曲を、メンバーよりも先に山田と歌うという。
「どうせならレコーディングでも山ちゃんにコーラスで参加してもらっちゃおうかなぁ」って浜ちゃんが言ったら、瞳をキラーンって輝かせて「是非!!」って山田が言った。
本当に誘って欲しそうな山田の顔だった。
実現するといいな。
この曲もあったかくて優しくて、光を感じる曲だった。
初めてコンビを組んだはずなのに、この2人で歌ったコーナーの全ての曲が彼ら2人のための曲のように聴こえた。
正直ね、山田のソロにも感動したんだけれど、やっぱりバンドとしての魅力の方が上だった。
なのに浜ちゃんと2人で歌った曲を聴いたら‘この2人でもプロとしてやっていけるんじゃない?’ってレベルに感じた。
もちろん浜ちゃんの懐が深いせいなのかもしれないけれど、バンドとは違った角度の山田の魅力がたくさんたくさん表現されていた。
もうね、その歌声に‘ほえ~’ってなって、どこか遠い世界に心が連れて行かれてしまったようだった。

アンコールがまた振り切れていて楽しかった!!
こんなイベント、ほんとにないよ(笑)。
「この曲、なんども練習したんだけど、その度になぜか歌いながらも笑っちゃうんですよね」ってくすって笑いながら山田が言う。
「でも、真面目に歌います」ってさらに言う。
浜ちゃんと2人で選曲した曲は『LOVEマシーン』。
「はい、みんなも立って、立って」って浜ちゃんが言う。
真面目に真剣に歌っている山田の‘ウォウウォウ ウォウウォウ’、‘イエイイエイ イエイイエイ’にあわせてみんなが振りつきで応える。
そんな姿もなんだかすごく山田らしく思えて、そしてその会場の空気や雰囲気が本当に楽しくて仕方がなかった。
そして山田がカラオケでよく歌うという『あの鐘を鳴らすのはあなた』も歌った。
「この曲を歌った時点で、相当出来上がってたんでしょうねぇ」って、18時に待ち合わせて、別れたのが朝の6時だったという浜ちゃんと飲みに言ったときの話をした。
この曲もすごく良かった。
今日は新しい山田がたくさん観れたね。
そしてもう一度ガチのテーマを2人で歌う。
「浜ちゃん、山ちゃん」の掛け声がなんだか親しみをましていたように感じた。
イベントが終わった安堵感よりも、楽しく充実した感じの方が強く聴こえた気がした。
この後本当のラストに、浜ちゃんが1人でもう1曲を歌って終了となった。

<山田が登場した場面のみのセットリスト>
-2人でセッション-
01.ガチテーマ曲
02.壊れかけのRadio/徳永英明のカバー
-山ちゃんのコーナー-
01.月/桑田佳祐のカバー
02.俺の声/SIONのカバー
03.ハナミズキ/一青窈のカバー
04.Story/AIのカバー
05.寂しさに明け暮れて/山田将司
06.この手広げて/山田将司
07.花/喜納昌吉のカバー
-浜ちゃんのコーナー-
-2人でセッション-
01.冬のミルク/THE BACK HORN
02.氷の世界/井上陽水のカバー
03.武蔵野/FLYING KIDS
04.その愛の中で/FLYING KIDS
EN.
05.LOVEマシーン/モーニング娘。のカバー
06.あの鐘を鳴らすのはあなた/和田アキ子のカバー
07.ガチのテーマ

そういえば、途中で浜ちゃんが「いつもは鬼の形相で歌っているのにな」なんて言って、山田が苦笑いしているシーンもあった。
私も一緒に苦笑した。
そして雨の話もあった。
「きみらのライブはいつも雨や嵐の印象がある」という浜ちゃんに、「そうなんですよ、8割は雨です」と山田が答えた。
「今日雨が降ったらすごいね」って、浜ちゃん。
この日の東京は良い天気で、降水確率だってほぼ0に近かったはず。
「いやぁ、今日はさすがにね」って山田。
ライブが終わって外に出たら、雨で路面が濡れていた。
もうほとんどやんで傘は必要がないくらいになっていたけれど、どうやら通り雨が降ったようだ。
「山田、すっ、すごい!!」
友人たちとそんな声をあげながら、高揚したライブの感想を話しながら駅まで歩いた。
本当にいいライブだったんだ。

募金でもらった缶バッチ。
今日のために浜ちゃんと山ちゃんで作ったそうです。

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