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2011年7月26日 (火)

yuji nakada presents「SONG COMPOSITE 2011」@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

ツアーも後半、ライブ自体がものすごく完成されて安定していた。
曲目は定番のもの、その日の気分で変わるものなどあるけれど、どれもクオリティがすごく上っていた。
コンポジは中田くん曰く「旅するカラオケパブ」なんだそうだけど、今回が一番それに近いような気がしたな。
歌を聴かせて酔わせて、エンターテイメントとして笑わせて、そしてちょっぴりホロリとさせる。
老若男女の誰もが目を輝かせて楽しめるような、そんなステージになっていた。
そうは言っても、アンコールでいじわるにも中田くんが年齢チェックのアンケートをした平成生まれの人たちには知らない曲もたくさんあったみたいだけどね(笑)
なんかね、このままNHKの番組で『歌謡ショー』って放送されてもいいんじゃない?って、何度もライブ中に思ったくらいの素晴らしい仕上がりになっていた。

 前半はわりと定番の曲なので、余裕のある歌声をゆったりとニコニコしながら聴いていた。
「渋谷らしい曲を」って紹介された『Ti Amo』で、ものすごい歓声が沸いたんだけど、私はやっぱり中田くんの歌うこの曲にはなんの感慨も感じない(苦笑)。
次に歌ったチャゲアスの『PRIDE』は素晴らしかった。
中田くんの大好きな曲らしく、昔からきっと何度も歌っているんだね。
歌詞なんか見なくても歌えちゃうし、感情移入たっぷりの胸に響くバラードだった。
で、この曲に続くオリジナルの2曲がなんとも儚いイメージに聴こえてね。
タイトルのままに白い光の『白日』と、初めて聴いた『バルコニー』。
空から降りそそぐ光ではなく、空に上っていく光のように感じた。
‘なんか白い光の中に消えちゃいそうだな’って、‘空に飛んでいってしまいそう’って思っていたら、『バルコニー』の歌詞で“羽のようにいずれ空に飛んで消えて行く”って歌われていて少し怖くなった。
前後の歌詞がわからないから意味は理解しがたいのだけれど、真っ青な空に浮かぶ羽をつかもうと手を伸ばす自分の姿が見えたから。
だけど羽はその手をすり抜けて、もっと高く舞い上がってやがて見えなくなるというそんな場面。
ソロになってからの中田くんは、本当にその笑顔の裏にあった影がなくなった気がする。
普通の人ならそれが当たり前の姿なんだろうけど、彼の場合にはこれまでとのギャップが尚更にそう思わせる。
ちょっとだけ寂しいような切ないような、それでいて安心したような嬉しいような…そんな気持ちがきっと儚い羽の存在を見せているような気もする。
でも今日は、以前に感じたような天使の姿ではなかった。
白も黒をも受け入れた、現実の笑顔の中田裕二がいた。

雰囲気が一気に変わって『シンシア』とレゲエ調にアレンジされた『もう恋なんてしない』。
この2曲は他の場所でも聴いているんだけど、私の心を揺さぶるポイントになっている。
この曲たちってすごく優しくて、身近な音をしている。
椿屋を含め中田くんの楽曲って、あんまり日常を歌っていないでしょ?
さっきまで空に消えそうだった世界が、私の隣にあるように感じた。
やっと目線が一緒になったような、並んで座っているような気がして、何だか思わずホッとして涙ぐんだりするのだ。

後半はエンターテナー中田裕二の見せ所。
『水色の雨』が、素晴らしすぎた。
‘この歌声を聴いたら、そりゃあおばさま達はイチコロだわね’なんて、自分ももちろんその魅せられたおばさまの一人なのだが、まるでNHKで放送されているかのような感想を心でつぶやいてみたりもした(笑)。
生と死、輪廻をテーマにしたというオリジナルの『エンドレス』が、途中をピリッとひきしめる。
一番以前に近い、彼らしい曲なのかもしれないと思った。
『テネシーワルツ』にも同様に酔わされて、『ひかりのまち』で本編が終わる。

アンコールはとにかく楽しかった。
1曲目で『ワインレッドの心』をサラッと歌ってくれる。
これはもう、ほとんど彼の曲と言ってもいいくらいの歌いっぷりだ。
彼自身もうんざり顔の小芝居でのグッズ紹介があったり、モノマネコーナーが飛び出したりね。
「モノマネが一番ウケてるっていうのはどうなの?」って笑いながら言っていた。
「今日はおとなしいから、いじわるして年齢チェックもするからね」なんて冗談かと思っていたら、本当にアンケートを取ったりするのだ(苦笑)
平成生まれの人、昭和50年代の人なんて感じ。
そして「なるほど、わかった。それでかぁ。」と納得顔の中田くん。
昨日は平成生まれが多くて、今日は中田くんと同世代かそれ以上の人が多いようだ。
「若い人は初日の初々しさを求めて、ちょっと落ち着いた人は2日目を選ぶのかな?」なんて話しながら、「まあ、若くてピチピチとかイケイケとかいう表現を使っている俺のほうが恥ずかしいけどね」なんて言っていた。

今日もソムリエは、リクエストと言いながら自分の気分で歌を選ぶ。
赤の濃い目の『また君に恋してる』が、これまでよりもずっと男っぽく力強く仕上がっていて驚いた。
「あっ、そうだ。歌いたかった曲があるんだけど、ちょっと歌ってもいい?」って言って歌いだしたのが、さだまさしの『防人の歌』。
「まだコンプリート出来ていないから、また次に歌います」って言っていたけれど、かなり似合っていた。
意外な選曲に、ちょっと笑っちゃったけどね。
次のリクエストで「おまかせ!」って声が飛んで、「意外なのが来たなぁ」なんて言いながらも嬉しそうに、「じゃあ、おまかせね」って、歌ってくれたのが『接吻』でした。
前回の下北でのこの曲が印象的すぎたので、それほど大きな感動はなかったのだけれど、やっぱり気持ちのいい歌声が響いていた。
最後は、『見上げてごらん夜の星を』で終了でした。

今回の私のコンポジツアーも、これにておしまい。
すごく良い今日のライブだったし、良いツアーだった。
たくさんの新曲が聴けて、ソロの中田裕二の一部が少しだけ覗けた気もする。
「今年中にはアルバムを」と言う中田くんの言葉を信じて、楽しみに待っていようと思えるそんな最高のツアーだった。

<セットリスト>
01.少年時代/井上陽水
02.落日/ICE BOX
03.リバースのカード/中田裕二
04.サンデーマンデー/中田裕二
05.Like A Star/Corinne Beiley Rae
06.ベール/中田裕二
07.Ti Amo/EXILE
08.PRIDE/CHAGE&ASKA
09.白日/中田裕二
10.バルコニー/中田裕二
11.シンシア/原田知世
12.もう恋なんてしない/槇原敬之
13.恋人よ/五輪真弓
14.水色の雨/八神純子
15.涙そうそう/森山良子、他
16.エンドレス/中田裕二
17.ウイスキーが、お好きでしょ/石川さゆり
18.テネシーワルツ/江利チエミ
19.ひかりのまち/中田裕二
EN
20.ワインレッドの心/安全地帯
モノマネ
-SOPHIA、BUMP OF CHICKEN、森山直太朗-
21.また君に恋してる/坂本冬美 (赤ワイン濃い目)
22.防人の歌/さだまさし(一部のみ)
23.接吻/ORIGINAL LOVE (おまかせ)
24.見上げてごらん夜の星を/坂本九

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